ダーウィン的フェミニズム 「女性ホルモンは賢い」の感想① ホルモンについて
今この本を読んでいます。
2018年に、アメリカで出版された翻訳本。
筆者↓
マーティー・ヘイゼルトン
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の心理学教授。
女性ホルモンと感情・行動・社会的つながり、
排卵周期と女性のセクシュアリティに関わる研究の世界的リーダー。
人間の性交渉のパターンにホルモン周期はあまり関係がないと見られていた。
女性は長いことホルモンの言いなりの気分屋だとバカにされてきた、
だから大統領にも向かないとすら言われた。
生物学を強調すれば、女の子のステレオタイプに追いやられガラスの天井にぶつかるのでホルモンの情報は隠しておくべきだと考える人たちもいる。
人間の心理学に進化の考えをはめることは昔も今も議論の的であるが、
ホルモンの情報を隠しては女性を助けることにならない。
一部の人達は差別主義にからめた見方をするだろう。
生物としての性質は、ひとつの役割を果たしている、そうだとしても、
社会的な背景も同じくらい重要な役割を果たしている。
筆者は、安易な論法を用いる人たちに立ち向かう、そんな考えを正していくという。
生物としての基盤がーー女性と男性の両方の行動にーーあることを認める。
そのことに無知でいることが一番の道だ。そう思わない?
感想
まだ序盤です。進化心理学って弱者男性が女性を攻撃するために使うツール的な
胡散臭いイメージしかなかったんですが、
この筆者は、女性の権利をしっかりと考えているようなので、安心します。
名誉男性は差別用語ではなく、女の本質ではないか
子供の頃、ぶりっ子という用語がすごく流行ってましたが、
女の気質を見抜いた言葉だったんだろうなと思いました。
私の場合ですが、悪いことした女が被害者ぶってアホ女が庇い男を糾弾するシーン(当時のコンテンツのテンプレだったのかな?)が頭にあって、その女性ステレオタイプから逃れなきゃと思ってた気がします。
ふざけている男子と、「ちょっと男子ー!」と咎める真面目な女子、というテンプレありますが
女性はいい子でいなければと、男に都合のいい世界に迎合してしまう傾向があると思います。
中村うさぎの本に、「自分よりデキる男は気にならなかったのに、女には心乱された」とありました。
男に左右されること、男の下にいることは気にならないのに、
女に動かされるのはムカつくとなってしまうんだと思います。
社会的にも生物としても、女性は名誉になりやすいんじゃないかと。